月1連載 バックナンバー
小田急沿線にある「音楽を感じる」スポットを、ギター片手に日本中を旅して回るウルフルケイスケさんが訪れます。バンドで上京して以来ずっと小田急沿線を愛するウルフルケイスケさんならではの発見と驚きに満ちた、まさに〝MAGICAL CHAIN〟な瞬間を一緒に体験しましょう!
ライター:谷岡正浩 カメラマン:星野洋介

前回江島神社から江ノ電って

ったのは七里ヶ浜駅

海岸斜面ってくこと
10分
ほど、

閑静住宅街にお目当ての
場所はありました。

Quiet Village。」

二階建ての家屋改装したかわいらしい外観

特徴のこちら、けると・・・
出迎えてくれたのは、壁一面ウクレレ

そうです、Quiet Villageではウクレレ販売中心
なっているのです。

ケイスケさんのきがまりません!

DIYで作り上げた内装が素敵!
なんでも好きになるのが
一番の近道なんです
笑顔で出迎えてくれたのは、ご主人の堀口潤さんと奥さんの暁子さん。ご夫婦でお店の経営をされています。もともとご主人は、ウクレレ奏者としても知られるサザンオールスターズのベーシスト・関口和之さんが東京・祐天寺にオープンされているウクレレ専門店「ポエポエ東京」でスタッフとして働かれていたのだとか。そちらで、ウクレレに関わるさまざまなことを学び、七里ヶ浜にあったご自宅をDIYで改装してオープンしたのが2016年の11月。以来、地域に根差すウクレレ・ショップとして着実にその名前を知られるようになりました。
「そもそもウクレレに興味を持ったきっかけは何だったんですか?」とケイスケさん。
「レゲエのバンドをやっていたんですけど、僕の好きなレゲエ・バンドの方がウクレレ1本で演奏する姿を見て、そこからウクレレっていいなって思って興味を持ち始めたのがきっかけですね」
「僕の場合は、父親が加山雄三さんのファンでギターや、それこそウクレレを家でよく弾いているのを見てギターを始めたんですよね。だから、きっかけってほんのちょっとのことなんですよね」
さて。壁一面に並んだウクレレの数々。「ちょっと、触らせてもらってもいいですか?」ケイスケさんの我慢も限界です(笑)。
知れば知るほど奥深い
何より見た目がかわいい!
ウクレレの世界
「これは変わったウクレレですね」とケイスケさんが手にしたのは、ネックもボディも全部が白いウクレレ。
「ポリカーボネートという素材でできていて、例えば海辺に持って行って濡れたとしても大丈夫なように造られているんすよ。その名もOUTDOOR Ukleleです。2020年にギターも出たんですよ」
「へー! それいいですね」
ウクレレの形状には、概ね2つのタイプがあるそうで、ひとつは真ん中がくびれた「ひょうたん型」あるいは「8の字型」と言われるスタンダードなタイプ。そしてもうひとつが面長な「パイナップル型」。さらに大きさは4つのタイプに分類できるということです。小さい方から「ソプラノ」「コンサート」「テナー」「バリトン」。
「ちなみに、こういうのもありますよ」と言って堀口さんが持ってきてくれたのが、バンジョータイプのもの、それからかわいいイラストがプリントしてあるもの。
「めっちゃかわいいですね!」
「前者はそのままバンジョー・ウクレレというタイプです。いかにもバンジョーらしい独特の音がします。そしてこのイラストがプリントしてあるものは、昔のアメリカの子供のおもちゃとして、3本1セットとかで販売されていたものです」
一口にウクレレと言ってもいろいろあるんですね。小ぶりな見た目のかわいさもさることながら、楽器としてのバリエーション、奥深さも感じられてますます興味を惹かれます。
自宅で音を出しても、
置いておいても大丈夫。
ウクレレを始める人が急増中!
ウクレレの販売と並行して行なっていたカフェ営業とライブイベントが、コロナ禍の状況で現在は行えていないという堀口さん。でも悪いことばかりではありません。ステイホーム期間では、何か楽器を始めたい!と思い立った人たちが多くいたようで、その中でもウクレレに注目が集まったのだとか。 「本当にうれしいことですよね。ウクレレはギターに比べたらお値段も安いですし、持ち運びもしやすい。それに何と言っても音が小さいですから、日本の住宅事情には適している楽器なんだと思います」
「なるほど。やっぱり扱いやすいですよね。ナイロン弦だからギターみたいに指が痛くなることもないし、子供からお年寄りまで幅広い世代に愛される楽器ですよね」
ウクレレを〝ちょうどいい楽器〟と表現する堀口さん。ケイスケさんも、改めてウクレレの魅力にハマったみたいです。
「弾き語りなんかするとギターには出せない何とも言えない空気感があるなぁ。これからはウクレレちゃう?」
ちなみに、ウルフルズが1997年にリリースしたアルバム『Let’s go』に収録されている「年齢不詳の妙な女」という曲で、ウクレレを弾いたそうです。そちらもぜひ、聴いてみてください!
  • ▲ 江ノ島電鉄「七里ヶ浜駅」から歩いて10分ほど。海岸を見下ろす丘の上にあるウクレレ専門店「Quiet Village」。外観も素敵です。

  • ▲ 国内外の製作家の一点物オリジナルから初心者用まで、堀口さんが厳選したウクレレが並ぶ。

  • ▲ 水に濡れても汚れてもへっちゃら!こちらが昨年発売になったOUTDOOR Guitar。車の中に放り込んでおきたい。

  • ▲ いろんなウクレレを試奏させていただきました。ケイスケさんが持っているこちらは、バリトン・タイプのもの。

  • ▲ ウクレレを造る時に出る端材を利用したウクレレ型のピアスがかわいい!

  • ▲ こちらは暁子さんお手製の陶器風ウクレレブローチ。

  • ▲ 堀口潤さん&暁子さんご夫妻。二人で一から作り上げたお店は、至る所に手作りが感じられる、まさに〝ちょうどいいお店〟。

  • ▲ Quiet Villageの帰り道、七里ヶ浜海岸で撮影。江の島を望む風景にウクレレの音色が溶け出します。

Quiet Village
住所:神奈川県鎌倉市七里ガ浜東4-2-1
TEL:0467-91-1124
営業時間:火〜日・祝 10:00~18:00
定休日:月曜日/第四日曜日

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