リノベーションは、豊かな暮らしの入り口に。

小田急ハウジング海老名店で副店長を務める金本好司さんは、住宅のリフォームを担当している。営業を中心に、どんな改装をするのかアイデアを出し、製図や設計まで担当する。現場監督まで務めるという、その一貫した仕事に面白みを感じますか？と尋ねると、頷きつつもさらに仕事の範囲は広いのだという答えが返ってきた。
「リノベーションだけでなく、当然ですが工事後の修理も請け負っています。ですから水漏れの様子を見て蛇口の交換をしたり、『電球が切れたんだけど』と携帯にご連絡をいただくこともあります（笑）。困った時に気軽に電話していただける身近な相談相手のような関係でしょうか。私たちの仕事は、町に根ざしてずっと長く続いていくものなんです」
大学時代に建築を学んだ金本さんは、「何かを“作る”ことに興味があった」という。けれど、仕事の中心は少しずつ営業へと広がっていく。具体的に手を動かすよりも人と人を繋ぐ役割が増えていく。営業の仕事を続けるほどに、「金本さんにお願いしたい」と電話をもらうことも増えていった。
単に家やマンションを改装しているのではなく、人々の暮らしを豊かにする仕事。そこには手触りのある生活があり、金本さんは人々が日々を積み重ねる手伝いをしている。それは、町そのものを“作る”手伝いと言えるのかもしれない。