まちのプロフェッショナル OP PERSONVol.32

つけ蕎麦ツヅラオ 代々木上原店 奥山智弘さん

〈明るく、楽しく、元気よく〉!
それが店の外から伝わるようにしたい

つけ蕎麦ツヅラオ 代々木上原店 奥山智弘おくやまともひろさん

小出智好さん
お店では自ら配膳もする奥山さん。
  1. ややシニア寄りだった前店舗から一転、今回の新業態では若年層向けに店名もカタカナ表記にし、メニューにも「トマトつけ蕎麦」「バジルつけ蕎麦」など、若い女性の関心を引く料理が並ぶ。
  2. オススメは「鶏つけ蕎麦」(900円)。濃い口のつけ汁が熱心なリピーターを生む人気の逸品。私生活ではエアボクシングを習っている奥山さん、配膳する料理にもしっかりパンチが効いている。

飲食業の面白いところは、ゴールがないこと

 昨年11月4日にオープン。若い世代に向けて「つけ蕎麦」メニューを中心としたお店は、順調に客足が推移している。

 「初日から想定以上の売り上げで、かなり手ごたえがあります。もちろん、これは僕だけではなく、店長、スタッフありきの結果。ぐっとくるものがありましたね」

 新宿の「つづらお本店」から開店スタッフとして異動してきた奥山智弘さんは、今年40歳。飲食業歴20年になる。

 「(開店業務が)大変なことは最初からわかっている。でも正直、チャンスだと思いました。自分の経験を生かせるぞと」

 会社からは「ホール責任者」に指名された。ただし、自身はそんな肩書きにしばられていない。仕事に線引きがない。

 「ホールはホール、キッチンはキッチンと線引きする考え方は好きじゃありません。それではコミュニケーションをとることが難しくなってしまいます。僕としてはとにかくみんなで、明るく、楽しく、元気よくやりたい。3年後には、それが外からも感じられるお店にできたらと思っています」

 お店には、自筆の「今月の目標」が張り出されている。そこには「明るく元気よく仕事をしよう」の記載もあった。

 「毎月、目標が変わるわけではありません。クリアされなかったら来月も同じことを書きます。自分は背中で教えられるような人間ではありません。代わりにどんどん口に出します」

 もともと寿司職人。当時も仕事の分け隔てなく、調理も接客もこなしたという。ただ、全部を自分ひとりでこなそうとした。それが大失敗を起こし、仕事仲間の怒りを買った。

 「“ひとりでやれば?”と言われましたね。そのとき、みんなでやってこそ初めてお店なんだと思い知りました」

 無骨だが、言葉に迫力がある。思いがまっすぐ飛んでくる。飲食の仕事に対する愛着と覚悟がいちいちまぶしい。

 「飲食業の面白いところはゴールがないこと。僕がやるからには変な店にしません。でも、それで終わりじゃない。いつ自分が抜けても大丈夫なお店作り、常にそれをやっています」

 実はキッチンが第一志望。今でも一日一回は包丁を持つ。

 「ホールでお客さまの声を聞いてきた自分だからこそ、キッチンで生かせるアイデアもあると思います。その日が楽しみですね。キッチンにいる僕、きっとホールより輝いて見えると思いますよ(笑)」

< 写真/星野洋介 文/賀来タクト >

掲載施設へのお問い合わせはこちら

つけ蕎麦ツヅラオ 代々木上原店

[住所]東京都渋谷区西原3-8-5 アコルデ代々木上原 2F 
[TEL]03-6416-8205
[営業時間]
平日 11:00~15:00(L.O.14:30) /17:00~22:00 (L.O.21:15)
土曜 11:00~22:00(L.O.21:15) 
日祝 11:00~21:00(L.O.20:15)

  • ポイント付与 ご利用金額(税抜)の1%
  • ポイント利用 1ポイント単位