まちのプロフェッショナル OP PERSONVol.37

宇留島塁さん

もうひとつの家にいるように
お客さまにくつろいでいただきたい
店舗責任者 宇留島塁うるしまるいさん
CAFÉ & SPACE L.D.K.

邊見晃広さん
野菜直売スペースを近隣の農家さん4人と囲んで談笑する宇留島塁さん。
  1. 店内は間合いを広めにとったテーブル席のほか、乳幼児がそのままゴロリと横になれるほどの大きな幅のあるソファ席もあり、お子さま連れのお客さまにもゆったりできる店内仕様。
  2. 併設されるレンタルスペース、ワークスペース。
  3. オススメの料理は季節ごとに旬の野菜が楽しめる「ハンバーグプレート」(1,200円)。「会社からのトップダウンではなく、私たちは自分たちでメニューを考え、季節の野菜を選び、料理を作る。責任を持って一連の流れをケアできますから、やりがいが大きいですね」(宇留島)。

お店を中心にした交流の輪をもっと広げていきたい

 一昨年3月のオープン時に21歳で参加して今年で3年目。現在、店舗責任者としてカフェを切り盛りする宇留島さんは、自らをまず「単に接客が好きな人」と笑って紹介する。

 「ここは小田急不動産が運営する施設内の地域密着型のカフェとしてスタートしたお店。ずっと地域の方々と交流できるお店で働きたいと思っていましたので、そのオープニング・スタッフとして、イチからかかわることができて、すごくうれしかったです」

 レンタルスペースやワークスペースも併設されるなど、多様な方々が集うことを目指した施設。運営も担う中、お客さまに顔なじみも増え、徐々に手ごたえを感じていった。

 「下の階に病院が入っているんですが、そこに通院している地元のおじいちゃん、おばあちゃんも寄ってくれるんです。“あなたの顔を見に来たよ”って。ありがたいですね」

 いいことばかりではない。コロナ禍が襲った昨年春には2カ月の営業停止を余儀なくされた。

 「本当に何もできなくなって、これからお店にとって何が強みになるのかをみんなで考えました」

 そこで生まれたのが、地域密着を踏まえた地産地消の考え。なじみの栗平、黒川の農家から直接仕入れた旬の野菜を使って、ランチやデザートに取り入れた。昨年7月からは店内に野菜直売用の「プチ市場」的スペースも設けている。

 「店内の料理で使っている野菜がその場で買えるって面白いかなと思ったんです。実際にスタッフと農園へ見学に行って野菜のことも学び、農家さんとの絆も深まりました」

 もともとカフェめぐりが大好き。今も休日には周辺を回り、いいなと思ったお店にはスタッフを連れて再訪もする。

 「料理も大事ですけど、空間も大事。もうひとつの家のようにくつろいでいただけるお店になれば、との思いが店名に込められています」

 店舗発信による「食のワークショップ」も進めている。「親子参加で琥珀糖(こはくとう)のようなお菓子を作ったりしています。お店を中心にして、交流の輪をもっと広げていきたいですね」

< 写真/星野洋介 文/賀来タクト >

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CAFÉ & SPACE L.D.K. 公式サイトInstagram CAFE&SPACE L.D.K

[住所]神奈川県川崎市麻生区栗平2-1-6 小田急マルシェ栗平2F(小田急多摩線栗平駅すぐ)
[TEL]044-455-4551 [営業時間]9:00~18:00(水曜定休)

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