首都圏のベイエリアを舞台にオールナイトで繰り広げられるロックフェスで、会場となる川崎市東扇島東公園から臨む臨海部の夜景は、まるでSF映画に出てくる近未来都市のようだ。そこで一晩中鳴り響くビートと視覚の相乗効果が「BAYCAMP」の何よりの贅沢だ。
ラインナップは、言ってしまえば、日本のロックシーンど真ん中というところで、初日となる9/14（土）（※こちらはオールナイトではない）で注目したいのは、地元川崎出身のSHISHAMO。昨年から今年にかけて行われたツアーでは海外公演にも挑み、ひと回りもふた回りも頼もしくなったバンドの姿を目撃したい。そして、若干16歳のシンガーソングライター崎山蒼志。メランコリックなメロディーに散文のような詞を乗せて歌うスタイルは圧倒的にオリジナルで、今やメディアも注目する逸材だ。
オールナイトとなる9/15（日）では、SIRUPのパフォーマンスに期待したい。ブラックミュージックをベースに変幻自在なボーカルスタイルでカラフルなサウンドが魅力。気持ちよく踊れること間違いなしのグルーヴィーなステージになるだろう。そして何と言っても、THE BLUE HERBの存在感は別格だ。大規模フェスから地方都市のクラブまで、日本全国津々浦々の真夜中を渡り歩いてきたヒップホップ一個小隊。工場地帯の夜に響く極太のビートと言葉のラッシュを浴びたい。
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