二つ目は、「秋の可憐な草花と合わせる」飾り方。秋は、繊細な草花も数多く出回る季節。ワレモコウ、黒キビ、ミシマサイコ、パニカム、グリーンスケールなど、ちょっと渋めの花と合わせてみてください。アクセントには、２色が溶け合った複色のダリアを。秋ならではの色合いを心ゆくまで楽しんでもらえるはずです。
ダリアは「日持ち」があまりしません。花弁が薄く、水分をたっぷりはらんでいるから、とてもしおれやすいんですね。私自身も「せっかくなら長持ちする花がいいな」と思いますが、それでもこの季節のダリアを手に取ってしまいます。それは、息をのむほどの美しさがあるから。短い時間であっても、今、この瞬間を大事に生きることを教えてくれているように感じます。ラグジュアリーで儚いダリアは、今を大切にすることを私たちに教えてくれているようです。