特集・コラム

STANDARD FLOWER

2020年4月25日

STANDARD FLOWER Vol.16 いつも、リシアンサスがそばに。

フラワーアーティストの前田有紀さんが、「もっと気軽に暮らしに花を」をテーマに、季節を代表する花とその楽しみ方を紹介する「STANDARD FLOWER. by YUKI MAEDA」。気軽に手に入る見慣れたお花でもちょっとした工夫で、毎日を素敵に彩ってくれるはず。
さまざまな呼び名を持つ、可憐なリシアンサス。長持ちするので飾りやすく、毎日を華やかにしてくれる花です。
前田有紀
フラワーアーティスト。元テレビ朝日アナウンサー。10年間テレビ局に勤務した後、2013年イギリスに留学。コッツウォルズ・グロセスター州の古城で見習いガーデナーとして働いたのち、都内のフラワーショップで2年半の修行を積む。「人の暮らしの中で、花と緑をもっと身近にしたい!」という思いから、イベントやウエディングの装飾や作品制作など、さまざまな空間での花のあり方を提案する。
あたりまえのように
長く咲き続けてくれる。
「リシアンサス」ちょっと聞きなれないという方も多いお花かと思います。花屋で働いていると、とても馴染み深い花。 「トルコキキョウ」「ユーストマ」などさまざまな呼ばれ方をしているせいかもしれませんね。 フリルのようにふわふわと広がっている花姿、1本がいくつにも枝分かれしてお花が付いているボリューム感。そして、この時季はもちろん、夏の暑さの中でも力強く咲いているので、長持ちするお花としても重宝されています。私はテレビのお仕事から転職し、人生の舵を切り、花の仕事を選んでから、さまざまなシーンにこの花がありました。なので、とっても思い出深い花でもあります。前職のとても忙しい毎日の中で、素敵な暮らしを求めて花を飾るようになりました。フラワーレッスンに通い本格的に花と向き合った時も、リシアンサスを扱いました。自宅で飾っても、他のお花と比べて群を抜いて長持ち。当たり前のように咲いてくれる姿に、元気と癒しをもらったものです。
世界中で愛される
“スタンダード”な花。
その後、ロンドンのフラワースクールに留学した時もたくさんのリシアンサスを目にしました。いろいろな草花と馴染みもよく、日持ちするので、世界中で花の仕事を手がける私たちにとって大切なお花なんですね。日本の花屋で働いていた時も、「市場でバラと品質のよいリシアンサスを仕入れること」は基本であり、ものすごく大切なことだと教えられました。まだ肌寒い早朝の市場で各地から届いたリシアンサスの箱をひとつひとつ開けて中を確認します。花の大きさや茎の太さ、葉の状態などを入念に確認し、仕入れる花を確認してから競りに臨みます。いまは“店舗”という形で運営はしていないので、日常的にリシアンサスに触れることは少なくなってきました。今回の撮影で、久しぶりにリシアンサスに触れて、花屋で働いていた頃の思い出が蘇りました。花のフリルが強い「フリンジ咲き」は本当に綺麗でおすすめ。帰り道の「Hibiya-Kadan Style」で見つけたら、手にしてみてくださいね。
駅チカのお花屋さん「Hibiya-Kadan Style」が、お花のお手入れに関する疑問にお答えします。わからないことがあれば、お近くの店舗スタッフにお尋ねください!
呼び名がたくさんあるということですが、店頭ではなんと言えばいいですか?
店頭では「リシアンサス」と表記していますが、「トルコキキョウ」でも「ユーストマ」でもきっと伝わりますよ。
花を飾るときに気をつけることは?
切り花全般に言えるものですが、水に浸かる部分の葉は最初から取り除き 、茎が痛んできたら2~3㎝カットして、清潔な切り口を保ちましょう。
どんな場所に飾るといいんですか?
直射日光が当たる場所は避けて涼しい場所に飾りましょう。根がない切り花は吸水能力に限界があり、過剰な蒸散と高温ストレスを避けてあげてください。
Hibiya-Kadan Style
お花のことなら、フラワーギフト専門店・Hibiya-Kadan Style。高品質なお花を誕生日、お供え花、記念日など用途に合わせてお届けします。花束、アレンジメント、プリザーブドフラワー、観葉植物、胡蝶蘭、各種豊富に取り揃えております。
いつもHIBIYA KADAN、Hibiya-Kadan Style、Reconnelをご愛顧いただきまして、 誠にありがとうございます。
新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、お客さまおよび従業員の安全を第一に考え、 一部店舗にて、営業を変更させていただきます。
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次回は5月25日更新予定です