私がアリウムと出会ったのは、イギリスのコッツウォルズという地方でガーデニングのインターンをしていた時のことでした。お城の中央の庭でたくさんのバラが咲き誇る中、足元に一際目立つ大きなボールのような淡い紫の花。とても幻想的でインパクトのある咲き姿に引き寄せられるように覗き込むと、その球体には小さな星型のお花が所狭しと咲いていました。「このボールみたいな花はなに？」と先輩ガーデナーに聞くと、「”Allium”だよ」とすぐに返事がきました。とても印象に残っていたので、帰ってからすぐに調べると「ネギ科」ということがわかり、ラテン語では「ニンニク」という意味だということが分かって驚きました。確かに茎を折ると、ネギの香りがするんです。飾る時に、ぜひ匂いも嗅いでみてください。ちょっと意外で楽しいポイントです。