訪れる方の心の奥に、そっと届くコーヒーを。

「１日に２回来店される方もいらっしゃるんですよ」と笑顔で話すのは、海老名駅のビナガーデンズテラスにあるカフェレストラン〈44 APARTMENT 海老名〉でバリスタ兼店長を務める溝口美里さん。この店がオープンする時の立ち上げから関わり、心のこもった接客を実践している。
おすすめのコーヒーは「フラットホワイト」。ニュージーランドで親しまれている飲み方で、カフェラテよりもきめ細やかに泡立てたスチームミルクを使い、まろやかな口当たりが楽しめる。最近SNSでも人気のメニューだ。「豆は気温や気候によって味が変化するので、毎朝マシンを微調整することでおいしさを保っています。コーヒーが苦手な方に、この店でフラットホワイトを飲んで以来好きになったと言っていただくこともあり、バリスタとしても光栄ですし、何よりも喜んでくださる笑顔を見ると、この仕事をしていてよかったなと思います」

最近は新人教育も担当し、働きやすい職場づくりを心がけているという溝口さん。楽しそうに働くスタッフを見ていると、その楽しさがこちらにも伝わってくる。取材中も今日２度目だというご婦人がご来店。〈44 APARTMENT 海老名〉のコンセプトであるセカンドリビング（第２の我が家）が根付いているように感じた。人のあたたかさを大切にしているカフェには、何度も訪れたくなる引力があるのかもしれない。