まちのプロフェッショナル OP PERSONVol.48

川辺大介さん

コラーゲンたっぷりの「鶏スープ」を
暑い夏こそぜひ味わっていただきたい
博多華味鳥 小田急海老名駅ビナガーデンズ店 川辺大介かわべだいすけさん

川辺大介さん
「水炊き」料理をお客さまに給仕している川辺大介さん。
  1. 店内はファミリー向けのテーブル席(写真1)のほか、調理場を目にすることのできるカウンター席(写真2)、ロールスクリーンの使い方ひとつでカップル用にも宴会用にも区分けできるテーブル席も設けられている。看板料理の「華味鳥の博多っ子水炊き」(1,980円/写真3)には、具材として、ももの骨付きのぶつ切り、ももの切り身、肝、ミンチ、キャベツ、えのき、にんじん、水菜、豆腐、くずきりなどが入っている。
    ポン酢などの調味料を含め、野菜以外は全部自家製。単品メニューも40以上あり、お酒を楽しみたい人に好評。

おいしさを伝えるのは難しい。お客さまと一緒にお店をつくっていきたい。

 自社で養鶏した鶏を使って、福岡の郷土料理「水炊き」を提供するお店。それが「博多華味鳥」だ。「銘柄鶏の“華味鳥”を福岡で知らない人はいません。ここ関東でも徐々に広まってきていると思います。スープがまず違いますから。ほかと比べても圧倒的においしいです」
 素材に自信あり。店長を務める川辺さんは今年26歳。埼玉の系列店へアルバイトで入って、そのまま正社員に。半蔵門の店舗勤務を経て、今年4月から海老名の店舗へやって来た。「もともとデザイン関係の仕事を目指していたのですが、体を使って働くことにやりがいを感じ始めまして。がんばると、よく褒められました。それがうれしかったのかな(笑)」
 お店の差し込みメニューを、写真撮影からデザイン、ラミネート加工まで、自ら作ることもあったという。「やりたいことがコロコロ変わる人間なんです。ひとつのことをなかなかやり続けられない」
 知らない人と接するのが苦手な人間でもあった。「ずっと人見知り。今もそうです。だから、接客も苦手だったんですが、今はそれがない。不思議ですね。職場環境が良かったのだと思います。でも、負けず嫌いでもある。いつも、何かしらに対抗心を燃やしてきました」
 接客中に、日本酒が好きなお客さまの質問に答えられなかった。悔しくて、日本酒ソムリエ「唎酒師」の資格を取った。「今は、焼酎のソムリエも取ろうとしています(笑)。この店舗にも“やってやる”という気持ちで来ました。燃えたぎっていますね。毎日、ワクワクしています」
 ただ、精神論ではなく、冷静に仕組みから考える。福岡出身のお客さまからの要望に応えて、博多の店舗と同じ調理、接客法でアップグレードできないかと現在、模索中。「まだまだ手探り。おいしさを伝えるのって難しいですね。そもそも自分のことも理解できていませんから(笑)、お客さまと一緒にお店をつくっていけたらと思っています」自らをデザインすることに興味が移ったのではないかと問えば「なるほど、そうかもしれません」と微笑む。
 「夏こそぜひ、うちの水炊きを。世界三大美女のひとりといわれている、あの卑弥呼もコラーゲン豊富な鶏のスープを飲んでいたそうです。美容にもいいんですよ(笑)」
 丸鶏から一日かけてとった出汁。確かにこれはうまい。

< 写真/星野洋介 文/賀来タクト >

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水炊き・もつ鍋・鳥料理 博多華味鳥 小田急海老名駅ビナガーデンズ店

[住所]
神奈川県海老名市めぐみ町2-1
ViNA GARDENS TERRACE 4F
[営業時間]
昼の部/11:30~15:00
夜の部/17:00~23:00

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